こども食堂はもちろん、ボランティア・公益活動への市民の皆さんの関心・参画を広げたい!と開催しました。こども食堂について知りたい、活動に参加してみたい、他のこども食堂の方々と交流したい、団体や企業などの立場で協力したい…そんな想いをお持ちの42名が参加され、前半はこども食堂運営者5名のかたのエピソードトーク、後半はグループトークで感想を共有しました。 

エピソードトークの様子 
ファシリテーターは認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえディレクターの渋谷雅人さん。

エピソードを紹介いただいた運営者の方々

●みんなの居場所古民家玉手箱 キッチンおとひめ(酒田市・黒森)小林順子さん
『一緒にやってみよう 挑戦!!』
6年になる。庄内一円から様々な年代の人が集う。一緒に作って、一緒に食べて、一緒に楽しいことをやってみよう!という食堂。多様な企画を皆で楽しみ、子どもたちもいろいろなことに挑戦している。生後2か月の赤ちゃんを皆で抱っこさせてもらうなど、世代を超えた交流で笑顔が生まれている。

●酒田調理師専門学校 酒調こども食堂(酒田市)小野寺梓乃さん
『私が必要なことを』
自身が5人の子どもを育てるシングルマザー。何をしたらお母さんたちが喜んでくれるかな?と考えながら6年間開催してきた。開催日は昼食時だけでなく「いつ来ても良いよ」と9:00-16:00に学校を開放している。初めましての人も相席にし、12:00に皆で「いただきます」をすることを大切にしている。

●庄内ちいき食堂(庄内地域)前代表 疋田司さん
『肥』
子どもたちをおなかいっぱいにさせたい、「肥えさせたい」と思って始めた。SNSを活用し4年間たくさんの方の支援をいただきながら続け、延べ3000人近くが参加。団体自体も「肥えてきた」実感がある。

●NPO法人ぼらんたす らくやこども食堂(鶴岡市)栗原穂子さん
『笑顔に変わる時』
9年になる。無料の学習会「スタ楽」、休日に「子どもの居場所カフェ」なども開催している。初めは緊張している子どもも、こども食堂での関わりの中で、笑顔に変わっていく瞬間がある。家族と子どもの成長を共に喜ぶこともある。小さな居場所だが、笑顔がぽっぽっと咲いている。

●サテライトサカ んめもん食堂(酒田市・十坂)五十嵐純さん
『廃校』
小学校が廃校になると聞き「地域の集いの場をなくしたくない」「一緒にご飯を食べ絆やつながりのある地域をつくりたい」と思って1年前に始めた。開校する小中一貫校の場所に決まり、廃校にはならなくなったが、居場所として地域で成長していると思っている。

ファシリテーター(進行)の、認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえディレクター渋谷雅人さんからの「こども食堂」発祥の話、他地域のこども食堂でのエピソード紹介なども交え、貴重なお話を伺うことができました。

グループトークの様子  
9つのグループで、エピソードトークの感想やこども食堂との関わりなどをお話ししました。

 アンケートでは「これからこども食堂に関わってみたい」という声も寄せられました。今回の催しが、こども食堂を知り理解を深めるだけでなく、ボランティアや公益活動に気軽に参加してみようと思えるきっかけになれば、とても嬉しいです。

こども食堂について知りたい、活動に参加してみたいなどありましたら、下記をご参照ください。ボラポートさかたにもお気軽にご相談ください。

庄内地域の子ども食堂の開催状況(山形県ホームページ)

山形県こどもの居場所づくりサポートセンター

認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえホームページ